窪田空穂生家将棋教室 山形小学校訪問
2024年6月28日(金)
今回の学校訪問は山形村立山形小学校に行ってきました。
訪問した棋士は石川陽生七段、金井恒太六段、田中悠一六段の三名と塩尻支部の松本アマでした。
対象は六年生の三クラスで、一組から三組まで順に一限ずつ行われました。
授業の前に長い休み時間を使って将棋クラブの児童とも指しましたが、さすがにみんなきちんとルールがわかっていて、プロとの貴重な時間を楽しめたようでした。
それから授業に入ります。
まずは一組からですが、なんと!このクラスの担任は、第一回窪田空穂将棋教室の学校訪問で石川先生から直接指導を受けた方でした。
このことを聞いて本当に驚きました。
この活動を始めて二十五年、四半世紀になりますが、石川先生もこうした再会は夢にも思っていなかったらしく「まさかこんな日が来るとは」と感慨深い面持ちでした 。
三クラスとも将棋にも棋士にも興味津々で授業になるときれいに素早く整列して、今か今かと期待を抑えきれない様子でした。
授業の流れですが、まずは棋士の紹介です
「日本将棋連盟棋士七段石川陽生先生です。
石川先生は昨年競技プロを引退されましたが、将棋の普及活動にも熱心で、長野県にも様々な小学校に教えに来てくれています。」
「同じく、日本将棋連盟棋士六段金井恒太先生です。
金井先生は第三期叡王戦で決勝まで進まれた大変将棋の強い先生です。」
「同じく、日本将棋連盟棋士六段田中悠一先生です。
田中先生はみなさんと同じ、長野県出身の棋士で、長野県にも将棋の強い棋士がいます。」
「それから今日はお手伝いとして松本アマ三段にもお手伝いに来てもらいました。」
次に石川先生から一言いただきます
「我々プロを通して将棋の楽しさを伝えに来ました。歴史のある文化なのでそういったところも感じ取ってもらえたらと思います」
続いて模範対局に移ります。
二寸盤を用いてイス席で行われました。
石川先生が解説で金井六段対田中六段戦で行われました。
三クラスとも違う戦型で行われお二人の芸の深さに感動しました。
子供たちは駒が並び始めるとひっそりとします。
毎回、どの学校に行ってもこうした光景が繰り広げられるのですが、こうしたところにもプロの凄味を感じます。
挨拶の大切さや振り駒の仕方、駒をマス目の中に真っ直ぐ入れるなど、礼儀作法や上達のために必要な心構えなど教えていただきました。
いよいよ個別の指導対局です。
初心者は松本アマに駒の動かし方から教わり、少しでも指せる子はプロに挑戦です。
とある組で石川先生が「負けました。」と頭を下げると、凄いどよめきが起こり拍手が湧きました。
隣にいた子も自分のことのように喜んでいて、みんなの優しさや仲の良さが伝わって来ました。
短い時間の都合でほとんどが指掛けとなりましたが、棋士の先生方は最後のギリギリまでアドバイスを送ってくださいました。
最後は終わりの挨拶です。
ます子供たちから感想をもらいました
「戦っているうちに教えてくださり、ありがとうございました。」
「プロ棋士は強いなぁと思いました。」
「ルールは知らなかったけど楽しくできて良かった。」
「ここでは良い手が指せた。」
など楽しさが伝わってくる感想ばかりでした。
そして石川先生や金井先生からも感想をいただきました。
金井先生からは「人生を豊かにする材料の一つにしてほしい」とお話いただきました。
授業の内容は以上です。
二組と三組の間に給食をいただきました。
自校給食ということで棋士の先生方も楽しみにしていたようです。
ちなみに献立はキャベツのメンチカツ、サラダ(確か海藻サラダ)、もずくの味噌汁、麦入りご飯、牛乳でした。
美味しいのはもちろんですが、作っている方が紹介されたりして安全性も高く、非常に力のこもった給食でした。
これが毎日食べられるのはとても羨ましかったです。
休み時間になるとサインをもらいに来る児童がとても多くて驚きました。
三人からもらえるとみんなに自慢して回る姿が微笑ましかったです。
このように、この日も無事に学校訪問を終えることができました。
関係した児童がみんな笑顔だったのが印象的でした。
これが将棋の力、棋士の力なんだと感動しました。
また次回があると思いますが、こうした楽しい時間を色々な場所に届けることができればと思います。
山形小学校のみなさん、棋士の先生方、貴重な時間をありがとうございました。
(学校訪問レポート は塩尻支部松本仁志先生からいただきました)
※山形小学校公式HPにも当日の様子が掲載されています。